医療従事者・研究者の皆さまへ

― プラズマローゲン測定と学術連携のご案内 ―

Prodrome Japanでは、エーテルリン脂質(プラズマローゲン)を中心とした、脂質代謝解析および研究支援を行っています。

本ページでは、

  • 医療機関向け脂質測定サービス
  • 研究用途での測定・解析支援
  • 学術連携・共同研究

についてご案内します。

本サービスは、疾患の診断・治療・予防を目的としたものではなく、脂質代謝に関する研究・情報提供を目的としています。

プラズマローゲン関連脂質解析パネル
(医療機関向け測定サービス)

プラズマローゲンと関連リン脂質を包括的に評価

プラズマローゲンと関連リン脂質を包括的に評価する脂質解析サービスです。
血中脂質の多面的なプロファイルを測定し、脂質代謝の特徴を可視化します。
※本検査は診断目的ではなく、研究・情報提供を目的とした脂質解析です。

基本パネル:プラズマローゲン6脂質プロファイル

測定項目(6項目)
エタノールアミン系リン脂質を対象に、以下の6項目を測定します。

【プラズマローゲン(PlsEtn)】

  • Total PlsEtn
  • DHA PlsEtn
  • EPA PlsEtn

【フォスファチジルエタノールアミン(PE)】

  • Total PE
  • DHA PE
  • EPA PE

エーテル結合脂質(プラズマローゲン)とジアシル型リン脂質(PE)を対比的に評価し、DHA・EPAを含む分子種を個別に測定することで、脂質プロファイルの特徴を把握します。

エタノールアミンプラズマローゲン(PlsEtn)の分析3項目とホスファチジルエタノールアミン(PE)の分析3項目の図
エタノールアミンプラズマローゲン(PlsEtn)の分析3項目とホスファチジルエタノールアミン(PE)の分析3項目の図

統合指標(プラズマローゲン・プロファイル・インデックス)

測定結果は、以下の情報を組み合わせて可視化されます。

  • 各分画の相対値
  • PlsEtn / PE バランス
  • 参照データとの比較
  • グラフィカル表示

※研究・情報提供目的の参考指標です。

結果レポート構成

【基本情報】

  • プロファイル概要
  • 測定結果サマリー

【詳細情報】

  • 各測定項目(6項目)
  • 基準分布との比較
  • グラフィカル表示

臨床現場での説明と研究用途の双方に対応した構成です。

レポートのイメージ画像

※レポートイメージ

FT-ICR-MS(超高分解能質量分析)による脂質解析

本サービスでは、基本パネル(プラズマローゲン6脂質プロファイル)からBruker FT-ICR-MSを使用しています。

FT-ICR-MS (Fourier Transform Ion Cyclotron Resonance Mass Spectrometry)は、 ppm 以下の質量精度と極めて高い分解能を持つ質量分析法で、プラズマローゲンやPEの正確な定量に不可欠です。

特徴

  • PlsEtn / PEのTotal・DHA・EPAの高精度定量
  • エーテル脂質とジアシル脂質の正確な識別
  • 微量成分の安定した測定

医療機関での活用例

  • 脂質代謝研究に関する補助情報として
  • 栄養・生活習慣指導時の参考情報として
  • 経時的データ観察の参考資料として
  • 研究的観点からの脂質プロファイル解析として

導入の特徴

  • 特別な設備は不要
    採血後に血清をご準備いただくだけで利用可能です。
  • 既存の診療フローに組み込みやすい
    血清検体の提出のみで運用できます。
  • 説明しやすいレポート形式
    数値と視覚的情報により、患者説明や研究用途に適しています。

導入の流れ

STEP
1

STEP
2

STEP
3

STEP
4

詳細は医療機関ごとに個別にご案内いたします。

追加解析オプション
(研究者向け)

―  健診では測定されない専門的な脂質・代謝指標 ―

基本パネルに加えて、研究目的でより詳細な解析をご希望の場合、 以下の拡張パネルをご利用いただけます。

A.拡張脂質パネル

  • エタノールアミン型プラズマローゲン、フォスファチジルエタノールアミンの詳細解析
  • コリン型プラズマローゲン、PC(ホスファチジルコリン)の解析
  • リゾ脂質(LysoPLE / LysoPC)解析
  • スフィンゴミエリン / セラミド解析

B.脂肪酸・炎症ストレスパネル

  • MDA, SOD, Catalase, コルチゾール など

C.代謝・栄養指標パネル

  • ホモシステインなど

D.GTAパネル(腸管由来脂質)

  • 長鎖GTA、短鎖GTAなど

E.ミトコンドリア関連脂質パネル

  • ミトコンドリア関連脂質(PE/PC)

※追加解析は研究目的の情報提供であり、診断を目的としたものではありません。

学術連携・共同研究

Prodrome Japanでは、脂質代謝・神経科学・細胞生物学領域におけるエーテルリン脂質研究の発展を目的として、国内外の研究機関との学術連携を推進しています。
探索的研究や小規模な観察研究など、初期段階からのご相談も可能です。

提供可能なサポート

  • 研究デザインに関するご相談
  • 測定および解析に関する技術的サポート
  • 関連資料・文献の提供
  • 海外本社との連携調整

対象領域

  • 脂質代謝・生化学
  • 神経科学・加齢領域
  • 代謝指標の検討
  • 観察的な取り組み
  • ペルオキシソーム関連領域(例:RCDP)
  • 細胞代謝・脂質生化学に関する基礎研究

研究内容に応じて、学会発表・論文化につながる可能性があります。
まずはお問い合わせください。

関連研究・代表論文

Prodrome(米国本社)および関連研究グループは、プラズマローゲンを中心とした脂質代謝および神経科学領域において、国際的な共同研究を通じて多数の研究成果を発表しています。

これらの研究には、日本の医療機関・研究機関との共同研究による成果も多く含まれています。

以下は、Prodrome関連研究者および関連研究グループによる代表的な学術論文の一例です。
※ 全論文リストは医療機関・研究機関向けに個別にご案内しています。

アルツハイマー病・認知領域
(代表論文)

  • Peripheral ethanolamine plasmalogen deficiency as a causative factor in Alzheimer’s disease and dementia(2007)
  • Plasmalogen deficiency and neuropathology in Alzheimer’s disease(2019)
  • Relation of serum plasmalogens and APOE genotype to cognition(2019)
  • Circulating plasmalogen levels and ADAS-Cog scores(2010)
  • Circulating ethanolamine plasmalogen indices in Alzheimer’s disease(2020)
  • Brain ethanolamine phospholipids and neuropathology(2022)

がん領域
(膵がん・大腸がん・乳がん)

  • Serum metabolite profiling for the detection of pancreatic cancer(2016)
  • Pancreatic cancer serum biomarker PC-594(2015)
  • Metabolic system alterations in pancreatic cancer patient serum(2013)
  • Plasmalogen deficiency and fatty acid elongation biomarkers in breast cancer(2021)
  • Novel circulating long-chain fatty acids in colorectal cancer(2010–2012)
  • Human serum-derived hydroxy long-chain fatty acids : anti-inflammatory and anti-proliferative activity(2011)

パーキンソン病・神経科学

  • Plasmalogen augmentation reverses striatal dopamine loss(2016)
  • Plasmalogen precursor analog reduces levodopa-induced dyskinesias(2015)

精神疾患(双極性障害など)

  • Altered ethanolamine plasmalogen levels in bipolar disorder(2019).

自閉症スペクトラム

  • The biochemical basis of autistic behavior and pathology(2011)
  • Novel plasma phospholipid biomarkers of autism(2009)

よくある質問

プラズマローゲン関連脂質解析パネルについて

1.測定に必要な設備はありますか?

検体は血清をご準備いただきます。
採血後の前処理や送付方法については、導入時に必要な情報を個別にご案内いたします。

2.結果レポートのサンプルは確認できますか?

はい。導入をご検討の医療機関さまには、個別にご案内しています。

3.測定の所要日数はどれくらいですか?

通常の測定期間や返却スケジュールについては、導入時に個別にご案内いたします。

共同研究・研究利用について

4.共同研究としての利用は可能ですか?

可能です。研究目的や背景に応じて、研究デザインの相談、測定に関する技術的サポート、必要資料の提供などを行っています。

5.受託解析(研究目的の測定依頼)は行っていますか?

はい。研究目的の測定については、医療機関・研究機関からのご依頼を受け付けています。
※ 診断・治療を目的とした解析サービスではありません。

運用・サポートについて

6.遠方の医療機関でも対応していますか?

検体の送付方法を含め、地域に応じて最適な運用方法をご提案します。

7.導入時のサポートはありますか?

はい。測定仕様、前処理方法、送付手順、レポート形式など、必要な情報を個別にご案内します。

お問い合わせ

以下のご相談を受け付けています。

  • 測定導入に関するご相談
  • 測定仕様・運用に関するお問い合わせ
  • 研究利用・共同研究のご相談
  • レポートサンプルのご請求

医療機関・研究機関の皆さまは、お問い合わせフォームよりご連絡ください。